メトロポリタン美術館展    
   ★令和4年
久しぶりに美術館に出掛けた
大阪市立美術館。
と言うのもここ1,2年はコロナウイルスを用心して
自宅に籠もっていた。
今回のコスモポリタン美術館展には
Vermerの「信仰の寓意」が来た。
今回が初来日。
これが第1の目的。
他にも傑作が多く展示されている。
さすがメトロポリタンと思う。
また帰宅後WEBで確認すると来日した殆どの絵画は大容量の
画質でダウンロード出来た。
ただ記録のためにHPにアップするには制限があるのでやむを得ず縮小した。
展示は3部に分かれているがやはり好みの絵画は近代のものになる。
今回は人物の鋭い視線が感情を良く表していることに改めて気がついた。
【10】ディーリック・バウツ:聖母子
【27】ジョルジュ・ド・ラ・トゥール:女占い師
【45】マリー・ドニーズ・ヴィレール:マリー・ジョゼフィーヌ・シャル
                    ロット・デュ・ヴァル・ドーニュ

などの顔と視線が何かを語りかけてくる。
   
   解説はHPより借用した。
また殆どの画像はメトロポリタン美術館のHPより借用した。

番号は出品リストによる
   
   【T:信仰とルネッサンス】
イタリアのフィレンツェで15世紀初頭に花開き、
16世紀にかけてヨーロッパ各地で隆盛したルネサンス文化は、
神と信仰を中心とした中世の世界観に対して、
それに先立つ古代ギリシア・ローマの人間中心の文化を理想とみなし、
その「再生(ルネサンス)」を目指したものです。
中世の絵画では、キリストや聖母は平面的に超然とした姿で描かれ、
神性が強調されていましたが、ルネサンスの絵画では、
古代美術を手本として立体的に人間らしく描写され、
人物を取り巻く空間も、遠近法を用いて奥行きが表現されるようになりました。
人間味あふれる古代の神々の物語を描いた神話画が、
宗教画と並んで絵画の主要ジャンルになったことも、
ルネサンス期の特徴です。
また、ドイツやネーデルラントなど北ヨーロッパでは、
16世紀に宗教改革による聖像礼拝の否定を受けて、
宗教画の需要は減り、神話画や肖像画が隆盛しました。
このセクションでは、
イタリアと北方のルネサンスを代表する
画家たちの名画17点をご覧いただきます。

【1】
フラ・アンジェリコ
(本名 グイド・ディ・ピエトロ)
キリストの磔刑
1420−23年頃
テンペラ/金地、板
Fra Angelico (Guido di Pietro)
The Crucifixion
ca. 1420-23
Tempera on wood, gold ground
Maitland F. Griggs Collection, Bequest
of Maitland F. Griggs, 1943

初期ルネサンスのイタリアを代表する画家フラ・アンジェリコは、
ドミニコ会の敬虔な修道士で、没後まもなく
「天使のような修道士」(フ ラ=修道士 アンジェリコ=天使のような)
と呼ばれるようになりました。
彼は一点透視図法を用いて三次元空間を表現した最初の画家の一人です。
キリストの磔刑場面を描 いたこの作品は、背景が金地で埋め尽くされ、
非現実的な設定ですが、
十字架を取り囲む人々が手前から奥に向かって楕円形に配置され、
空間の奥行きが表現されています。
中世美術の非現実性・平面性とルネサンス美術の現実性・三次元性が融合した、
初期ルネサンスの貴重な作例です。

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5】
ラファエロ・サンツィオ(サンティ)
ゲッセマネの祈り
1504年頃
油彩/板
Raphael (Raffaello Sanzio or Santi)
The Agony in the Garden
ca. 1504
Oil on wood
Funds from various donors, 1932
32.130.1

新約聖書によれば、キリストは最後の晩餐の後、
弟子たちを連れてオリーヴ山のゲッセマネの園に向かい、
磔刑への恐れに苦悩しながら神に祈りますが、
その脇で弟子たちは眠り込んでしまいます。
この「ゲッセマネの祈り」の場面を表した本作品は、
ルネサンスの巨匠ラファエロが20-21歳頃に描いたものです。
もともと、ラファエロがペルージャの
サンタントニオ・ディ・パドヴァ女子修道院のために
制作した祭壇画《聖母子と聖人たち(コロンナの祭壇画)》
の最下部、「プレデッラ」と呼ばれる部分を飾っていました。
若きラファエロの繊細優美な作風を堪能できる1点です。

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【6】
ドッソ・ドッシ
(本名 ジョヴァンニ・デ・ルテーロ)
人間の三世代
1515年頃
油彩/カンヴァス
Dosso Dossi (Giovanni de Lutero)
The Three Ages of Humans
ca. 1515
Oil on canvas
Maria DeWitt Jesup Fund, 1926

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【7】
ピエロ・ディ・コジモ
(本名 ピエロ・ディ・ロレンツォ・ディ・
エロ・ダントニオ)
狩りの場面
1494-1500年頃
テンペラ、油彩/メゾナイトの板に移し
替え
Piero di Cosimo (Piero di Lorenzo d
Piero d’Antonio)
A Hunting Scene
ca. 1494-1500
Tempera and oil transferred to
Masonite
Gift of Robert Gordon, 1875

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【10】
ディーリック・バウツ
聖母子
1455-60年頃
油彩/板
Dieric Bouts
Virgin and Child
ca. 1455-60
Oil on wood
Theodore M. Davis Collection, Bequest
of Theodore M. Davis, 1915

ディーリック・バウツは15世紀ネーデルラントの主要画家の一人です。
ハールレム(現オランダ)出身で、
1457年頃からルーヴェン(現 ベルギー)を活動地とし、
1468年にルーヴェン市の公式画家に任命されたほど、
高く評価されていました。
《聖母子》はサイズが小さいことから、
個人のために描かれたものと推測されます。
バウツはモチーフを最小限に絞り、
聖母と幼子イエスの感情の交流を描くことに焦点を当てました。
見つめ合いながら頬を寄せ合う母と子の人間らしい温かみは、
作品の持ち主の心に共感を呼び起こしたことでしょう。
一本一本丁寧に描かれた毛髪や、
腕・指の関節や首元のしわのリア ルな描写など、
北方特有の写実表現も鑑賞のポイントです。

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【13】
ハンス・ホルバイン(子)
ベネディクト・フォン・ヘルテンシュタイン
(1495年頃-1522年)

1517年
油彩、金/紙、板で裏打ち
Hans Holbein the Younger
Benedikt von Hertenstein
(born about 1495, died 1522)
1517
Oil and gold on paper, laid down on
wood
Rogers Fund, aided by subscribers, 1906

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【14】
ルカス・クラーナハ(父)
パリスの審判
1528年頃
油彩/板(ブナ)
Lucas Cranach the Elder
The Judgment of Paris
ca. 1528
Oil on beech
Rogers Fund, 1928

「パリスの審判」は16世紀にドイツで流行した神話主題で、
ドイツ・ルネサンスの巨匠ルカス・クラーナハ(父)も
何度も絵画に描いています。
ユノ、ミネルヴァ、ヴィーナスの3人の女神のうち、
誰が「最も美しい者に」と記された黄金のリンゴを手にすべきか、
判定を一任されたトロイアの王子パ リスは、
世界一の美女を与えると約束してくれたヴィーナスを勝者に選びました。
この作品では、黄金のリンゴの代わりに
水晶玉を持った伝令の神メルクリウス が、
森のなかで目覚めたパリスに、3人の女神を引き合わせています。
側面・正面・背面と、異なる角度から描かれた女神たちの生々しい裸体は、
独特の官能性 を漂わせます。
甲冑や宝飾品の精緻なディテールや、うっそうと茂る草木、
険しい山岳風景など北方特有の自然の細やかな描写も見どころです。

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【15】
エル・グレコ
(本名ドメニコス・テオトコプーロス)
羊飼いの礼拝
1605-10年頃
油彩/カンヴァス
El Greco (Domenikos Theotokopoulos)
The Adoration of
the Shepherds
ca. 1605-10
Oil on canvas
Rogers Fund, 1905

ギリシアのクレタ島出身で、スペインのトレドで活動した
エル・グレコは、細長く引き伸ばされた
人体描写や神秘的な明暗表現を特色とする
独自の様式の宗教画と肖像画で名声を博しました。
「羊飼いの礼拝」はエル・グレコが得意とした主題です。
画面中央に配された幼子イエスは、
その身体からこの 世ならぬ白い光を発し、
周囲の聖母や羊飼いたちの表情や身振りを、
暗闇のなかに浮かび上がらせています。
奇跡の場面の神秘性を強調するドラマティックな明暗表現、
細部描写を省略した大胆で生き生きとした筆遣いなど、
エル・グレコならではの技量が際立つ1点です。

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【17】
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
ヴィーナスとアドニス
1550年代
油彩/カンヴァス
Titian (Tiziano Vecellio)
Venus and Adonis
1550s
Oil on canvas
The Jules Bache Collection, 1949

16世紀、ヴェネツィアの巨匠ティツィアーノは、
ヨーロッパ各国の王侯貴族から注文を受け、
国際的に活躍しました。
女神ヴィーナスと美青年アドニスの悲劇の物語は
ルネサンス期に人気を博し、ティツィアーノも何度も絵画に描いています。
本作品の構図は、
ティツィアーノがスペイン国王フェリペ 2世のために描いた
有名な作例(マドリード、プラド美術館)と類似しており、
危険な狩りに向かうアドニスにヴィーナスが
追いすがる場面を表しています。
この後、ヴィーナスの不安は的中し、
アドニスはイノシシに突き殺されてしまいます。
ティツィアーノは、片足を踏み出すアドニスと
彼を引き留めるヴィーナスの 動作の絶妙な対比や、
雲間から差すドラマティックな光によって、
緊迫した雰囲気を巧みに強調しています。
 




















 キリストの磔刑
 

























 ゲッセマネの祈り
 





















 人間の三世代
 









 狩りの場面
 














 聖母子
 





















 ベネディクト・フォン・
 ヘルテンシュタイン
 











 パリスの審判
 



















 羊飼いの礼拝
 

















 ヴィーナスとアドニス
 



 
   【U:絶対主義と啓蒙主義の時代
Absolutism and Enlightenment
このセクションでは、
君主が主権を掌握する絶対主義体制がヨーロッパ各国で強化された17世紀から、
啓蒙思想が隆盛した18世紀にかけての美術を、
各国の巨匠たちの名画30点により紹介します。
17世紀初頭、激しい明暗の対比や劇的な構図を特徴とする
バロック様式がカトリック世界の中心都市ローマで生まれ、
やがてヨーロッパ各地に伝播しました。
ドラマティックなバロック美術は、
カトリック教会と専制君主の宮廷という、
聖俗二つの権力の誇示のために活用されたのです。
カトリック圏のイタリア、スペイン、フランドルでは、
信仰心を高揚させる宗教画が制作され、
また、スペイン国王フェリペ4世の宮廷では、
王侯貴族の壮麗な肖像画が盛んに描かれました。
一方、共和国として市民社会をいち早く実現し、
プロテスタントを公認宗教としたオランダでは、
自国の豊かな自然を描いた風景画、
花や事物を主題とする静物画、市民や農民の日常生活に題材を得た風俗画が、
それぞれ独立したジャンルとして発展します。
また、太陽王ルイ14世の治世下で、
王権を称揚する芸術の創出を目指したフランスでは、
美術政策の中枢を担ったアカデミーの理論に基づき、
古代とルネサンスの美術を模範とする古典主義様式の絵画が展開されました。
18世紀初頭、ルイ14世の治世晩年になると、
軽やかで優美なロココ様式の絵画が現れ、
世紀半ばにかけて流行します。
アカデミーの理論で低く位置づけられてきた
風俗画・静物画の分野で優れた作品が生まれたことや、
女性画家が躍進したことも、
この時代のフランス美術の特徴です。

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【18】
ペーテル・パウル・ルーベンス
聖家族と聖フランチェスコ、
聖アンナ、幼い洗礼者聖ヨハネ
1630年代初頭/中頃
油彩/カンヴァス
Peter Paul Rubens
The Holy Family with Saints
Francis and Anne and the
Infant Saint John the Baptist
early or mid-1630s
Oil on canvas
Gift of James Henry Smith, 1902

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【22】
サルヴァトール・ローザ
自画像
1647年頃
油彩/カンヴァス
Salvator Rosa
Self-Portrait
ca. 1647
Oil on canvas
Bequest of Mary L. Harrison, 1921






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【23】
ピーテル・クラース
髑髏と羽根ペンのある静物
1628年
油彩/板
Pieter Claesz
Still Life with a Skull and a
Writing Quill
1628
Oil on wood
Rogers Fund, 1949

17世紀のオランダでは、
事物や花を描く静物画が独立したジャンルとなりました。
主にハールレムで活躍したピーテル・クラースは、
生命や現世の富・名声のはかなさの寓意を伝える
「ヴァニタス(虚栄)」の静物画を得意としました。
この作品は、まさにヴァニタスの典型です。
髑髏は死を意味し、
その下にある本は人間の努力と叡智の蓄積を象徴します。
左背景では、オイルランプの燃え尽きた芯から
うっすらと煙が立ち昇っています。
これは、人間が現世でなしたことは、絶えず過ぎ行く時間のなかでは、
重要ではないことを暗示しています。
倒れたグラスに映りこんだ窓の像や、髑髏の不ぞろいな歯並びの描写など、
オランダならではの克明な写実表現も本作品の魅力です。

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【24】
バルトロメ・エステバン・ムリーリョ
聖母子
おそらく1670年代
油彩/カンヴァス
Bartolome Esteban Murillo
Virgin and Child
ca. 1670s
Oil on canvas
Rogers Fund, 1943

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【26】
カラヴァッジョ
(本名ミケランジェロ・メリージ)
音楽家たち
1597年
油彩/カンヴァス
Caravaggio (Michelangelo Merisi)
The Musicians
1597
Oil on canvas
Rogers Fund, 1952
52.81
17世紀イタリアの最大の巨匠カラヴァッジョは、
迫真的な写実描写と劇的な明暗表現によって、
バロック様式の立役者となりました。
《音楽 家たち》は1597年、26歳のカラヴァッジョが、
最初のパトロンとなったデル・モンテ枢機卿のために描いたものです。
この年、カラヴァッジョはデル・モ ンテ邸に食客として迎えられました。
芸術を庇護したデル・モンテの館では、
若者たちが音楽や演劇の集いを開いており、
カラヴァッジョは彼らをモデルとして この作品を描いたようです。
とはいえ、左端にキューピッドが描かれているため、
合奏の情景の単なる再現ではなく、
「音楽」と「愛」の寓意が主題ではないか と推測されてきました。
右から2番目、角笛を手にした若者はカラヴァッジョの自画像と言われています。
滑らかな白い肌の若者たちは両性具有的で、
カラ ヴァッジョ特有のけだるい官能性を漂わせています。

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【27】
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
女占い師
おそらく1630年代
油彩/カンヴァス
Georges de La Tour
The Fortune-Teller
ca. 1630s
Oil on canvas
Rogers Fund, 1960

ジョルジュ・ド・ラ・トゥールは17世紀のロレーヌ公国(現フランス北東部)で活躍し、
ルイ13世の国王付き画家に任命されたほどの技量の持ち主でしたが、
没後急速に忘れ去られ、20世紀に再評価された画家です。
彼の作品は、明るい光に照らされた「昼の絵」と、
蝋燭の灯が人物を照らしだす 「夜の絵」の二つに大別されます。
前者に属する《女占い師》には、占い師の老婆を見つめる若者が、
周りの女性たちから財布や宝飾品を盗み取られる場面が描 かれています。
硬直したようなポーズ、にらみつけるような眼差し、
派手な色の風変りな衣服が、強烈な印象を残します。
占いの情景は、17世紀初頭のカラヴァッジョの作例を皮切りにヨーロッパ中で流行しました。
ラ・トゥールの作品は、主題や明暗表現にカラヴァッジョの影響が感じられますが、
彼がこうした流 行をどのような経路で知ったのか、いまだに判明していません。

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【29】
29 ☆
ニコラ・プッサン
足の不自由な男を癒す聖ペテ
ロと聖ヨハネ
1655年
油彩/カンヴァス
Nicolas Poussin
Saints Peter and John Healing
the Lame Man
1655
Oil on canvas
Marquand Fund, 1924

ニコラ・プッサンは、17世紀の美術の中心地であったローマで活動しながらも、
フランスの古典主義絵画の礎を築いた画家です。
古代美術と ラファエロを手本として、
物語場面を理知的に構築したプッサンの歴史画は、
フランス王立彫刻絵画アカデミーで模範とされ、
フランス美術の展開に決定的な影 響を与えました。
彼の古典主義様式の典型といえるこの作品には、
エルサレムの神殿の入口で、
キリストの弟子の聖ペテロと聖ヨハネが足の不自由な物乞いの男を
癒す奇跡の場面が描かれています。
プッサンは、階段や柱など水平・垂直を強調する建築要素を巧みに用いて
整然とした空間を構成し、
多数の登場人物を三角 形に配置しました。
その頂点に位置するのが、聖ペテロ(右)と聖ヨハネ(左)です。
各人物の衣服には、赤と緑、黄色と青など、
互いに引き立てあう色がバラ ンスよく用いられています。

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【30】
クロード・ロラン
(本名 クロード・ジュレ)
日の出
1646-47年頃
油彩/カンヴァス
Claude Lorrain (Claude Gellee)
Sunrise
ca. 1646-47
Oil on canvas
Fletcher Fund, 1947

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【31】
ヤーコプ・ファン・ライスダール
穀物畑
1660年代中頃/末
油彩/カンヴァス
Jacob van Ruisdael
Grainfields
mid- or late 1660s
Oil on canvas
The Friedsam Collection, Bequest of
Michael Friedsam, 1931




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【32】
ヨハネス・フェルメール
信仰の寓意
1670-72年頃
油彩/カンヴァス
Johannes Vermeer
Allegory of the Catholic Faith
ca. 1670-72
Oil on canvas
The Friedsam Collection, Bequest of
Michael Friedsam, 1931

17世紀オランダの画家フェルメールは、
オランダ市民の日常を描いた小ぶりの静謐な風俗画で有名ですが、
晩年のこの作品は彼の全作品の中でも異例の寓意画です。
キリストの磔刑の絵画を背にして座る女性は、
「信仰」の擬人像です。
胸に手を当てる仕草は心のなかの信仰を示し、
地球儀を踏む動作 はカトリック教会による世界の支配を示唆するものと解釈されます。
十字架、杯、ミサ典書が載ったテーブルは聖餐式を暗示します。
床には原罪を表すリンゴ と、
キリストの隠喩である教会の「隅の親石」に押しつぶされた蛇が見いだされます。
プロテスタントを公認宗教としたオランダ共和国では、
カトリック教徒は 公の場での礼拝を禁じられましたが、
「隠れ教会」と呼ばれる家の中の教会で
ミサや集会を行うことは容認されていました。
ここに描かれた部屋は、こうした教会なのかもしれません。
フェルメールはおそらく1653年の結婚を機にカトリックに改宗しています。

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【33】
レンブラント・ファン・レイン
フローラ
1654年頃
油彩/カンヴァス
Rembrandt (Rembrandt van Rijn)
Flora
ca. 1654
Oil on canvas
Gift of Archer M. Huntington, in
memory of his father, Collis Potter
Huntington, 1926

春、花、豊穣を司る古代ローマの女神フローラは、
ルネサンス期に多くのイタリアの画家が描いており、
最も有名な例として16世紀ヴェネ ツィアのティツィアーノの
《フローラ》(フィレンツェ、ウフィツィ美術館)が挙げられます。
17世紀オランダの巨匠レンブラントが描いた本作品には、
全体 の構図やフローラのポーズにティツィアーノの影響が感じられます。
聖書や神話を主題とする歴史画と肖像画の両ジャンルで活躍したレンブラントは、
神々や歴 史上の人物に扮装した肖像画を得意とし、
結婚した1634年には新妻サスキアを
フローラとして描きました(サンクトペテルブルク、エルミタージュ美術 館)。
本作品のフローラも、サスキアの肖像とする見方がありました。
しかしサスキアは、この作品の制作から10年以上さかのぼる1642年に他界しています。

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【34】
メインデルト・ホッベマ
森の道
1670年頃
油彩/カンヴァス
Meyndert Hobbema
Woodland Road
ca. 1670
Oil on canvas
Bequest of Mary Stillman Harkness,
1950

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【36】
ピーテル・デ・ホーホ
女主人への支払い
1670年頃
油彩/カンヴァス
Pieter de Hooch
Paying the Hostess
ca. 1670
Oil on canvas
Gift of Stuart Borchard and Evelyn B.
Metzger, 1958


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【37】
ハブリエル・メツー
音楽の集い
1659年
油彩/カンヴァス
Gabriel Metsu
A Musical Party
1659
Oil on canvas
Marquand Collection, Gift of Henry G.
Marquand, 1890



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【38】
ヤン・ステーン
テラスの陽気な集い
1670年頃
油彩/カンヴァス
Jan Steen
Merry Company on a Terrace
ca. 1670
Oil on canvas
Fletcher Fund, 1958


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【40】
ジャン=バティスト・グルーズ
割れた卵
1756年
油彩/カンヴァス
Jean-Baptiste Greuze
Broken Eggs
1756
Oil on canvas
Bequest of William K. Vanderbilt, 1920

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【41】
アントワーヌ・ヴァトー
メズタン
1718-20年頃
油彩/カンヴァス
Antoine Watteau
Mezzetin
ca. 1718-20
Oil on canvas
Munsey Fund, 1934

18世紀フランスの巨匠アントワーヌ・ヴァトーは、
牧歌的自然のなかで上流階級の男女が
談笑や恋の駆け引きに興じる優雅な情景を、
明るい色彩と柔らかな筆触で描き、ロココ様式の誕生を促しました。
同時代の演劇から主題を得たことも、ヴァトーの特徴です。
その好例である本作品には、
イタリア喜劇「コメディア・デラルテ」のキャラクターの一人で、
報われない恋をむなしく追い求める使用人「メズタン」が描かれています。
庭でギターを奏でるメズタンは、
画面の外にいる女性に向かって愛の歌を捧げているようです。
しかし、彼の後ろに見える女性の彫像は背中を向けており、
恋が成就しないことを暗示しています。
口を半開きにしたメズタンの表情やギターを弾く骨ばった手指に、
ヴァトーの確かな描写力が発揮されています。

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【42】
フランソワ・ブーシェ
ヴィーナスの化粧
1751年
油彩/カンヴァス
Francois Boucher
The Toilette of Venus
1751
Oil on canvas
Bequest of William K. Vanderbilt, 1920

18世紀フランスのロココ美術を最盛期に導いたフランソワ・ブーシェは、
官能的な神話場面や田園で男女が憩う情景を
パステル調の色彩で華麗に描出した絵画により、
王侯貴族に絶大な人気を博し、
ルイ15世の愛妾ポンパドゥール夫人から15年以上にわたって寵愛されました。
《ヴィーナスの化粧》はもともと、
ポンパドゥール夫人のためにパリ近郊に建造された
ベルヴュー城の「湯殿のアパルトマン」の装飾画で、
《ヴィーナスの水浴》(ワシントン・ナショナル・ギャラリー)と対をなしていました。
可愛らしく小首を傾げて座るヴィーナスの裸身は磁器のように白く滑らかで、
甘い官能性を漂わせます。
キューピッドと白いハトは、ヴィーナスの伝統的なアトリビュート(象徴物)です。
豪奢な布地の質感がみごとに描写され、華やかな雰囲気を強調しています。

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【45】
マリー・ドニーズ・ヴィレール
マリー・ジョゼフィーヌ・シャル
ロット・デュ・ヴァル・ドーニュ
(1868年没)
1801年
油彩/カンヴァス
Marie Denise Villers
Marie Josephine Charlotte du
Val d’Ognes (died 1868)
1801
Oil on canvas
Mr. and Mrs. Isaac D. Fletcher
Collection, Bequest of Isaac D.
Fletcher, 1917

18世紀後半のフランスでは、社会的制約を受けながらも、
様々な分野で女性が活躍し始めます。
美術界にも、王妃マリー・アントワネットの
専属画家を務めたエリザベート・ヴィジェ・ル・ブランをはじめ、
画家を職業とする女性が現れました。
ヴィジェ・ル・ブランの次世代の画家マリー・ドニーズ・ヴィレールは、
アカデミー会員のアンヌ=ルイ・ジロデ・ド・ルシー=トリオゾンに絵画を学び、
1799年から1814年の間にサロンに数回出品しています。
この作品は、
長いこと新古典主義の巨匠ジャック=ルイ・ダヴィッドが作者だと考えられていましたが、
20世紀半ばに疑問視され、
1996年に研究者によってヴィレールの手に帰されました。
要素を絞った明晰な構図、
逆光の効果の的確な描写などに確かな力量がうかがえます。
女性画家をめぐる研究の進展を示す作品としても、注目されます。

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【47】
フランチェスコ・グアルディ
サン・マルコ湾から望むヴェネツィア
1765-75年頃
油彩/カンヴァス
Francesco Guardi
Venice from the Bacino di
San Marco
ca. 1765-75
Oil on canvas
Bequest of Adele L. Lehman, in
memory of Arthur Lehman, 1965


 




































 聖家族と聖フランチェスコ、
聖アンナ、
幼い洗礼者聖ヨハネ
 







 自画像
 










 髑髏と
羽根ペンのある静物
 




















 聖母子
 








 音楽家たち
 


























 女占い師
 


























 足の不自由な男を癒す聖ペテロと聖ヨハネ
 






























 日の出
 











 穀物畑
 








 信仰の寓意
 

























 フローラ
 


























 森の道
 










 女主人への支払い
 









 音楽の集い
 



 テラスの陽気な集い
 









 割れた卵
 






 メズタン
 






















 ヴィーナスの化粧
 























 マリー・ジョゼフィーヌ
・シャルロット・デュ・ヴァル・ドーニュ
 



























 サン・マルコ湾から望むヴェネツィア
 
 
   【V.革命と人々のための芸術
Revolution and Art for the People
19世紀はヨーロッパ全土に近代化の波が押し寄せた激動の時代でした。
このセクションでは、市民社会の発展を背景にして、
絵画に数々の革新をもたらした19世紀の画家たちの名画18点を展覧します。
1789年に勃発したフランス革命は、フランスのみならず、
全ヨーロッパの近代社会成立の転換点となり、
その波は、各国で次々と民衆が蜂起した1848年に頂点に達しました。
社会の急速な変化を受け、美術にも新たな潮流が次々と現れます。
19世紀前半には、普遍的な理想美を追求するアカデミズムに対して、
個人の感性や自由な想像力に基づき、
幻想的な風景や物語場面を描くロマン主義が台頭します。
そして世紀半ばになると、農民や労働者の生活情景や身近な風景を、
理想化せずありのままに描くレアリスム(写実主義)が隆盛しました。
レアリスムの成果は、近代化が進むパリの都市生活の諸相を描いたマネやドガ、
そして1870年代に印象派と呼ばれることになる
モネやルノワールの絵画に受け継がれていきます。
印象派の画家たちは、様々な気象条件のなかで、
新しいパリの街並みや郊外の風景を観察し、その一瞬の印象を、
純色の絵具と斑点のような筆触で描き留めようと試みました。
1880年代後半になると、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホなど、
ポスト印象派と総称される画家たちが躍進します。
彼らの作風はそれぞれに異なるものの、形態の単純化、
構図の平面性、原色を多用した鮮烈な色彩表現など、
20世紀初頭の前衛芸術の先触れとなる要素を含んでいました。

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【48】
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
ヴェネツィア、サンタ・マリア・
デッラ・サルーテ聖堂の前廊か
ら望む
1835年頃
油彩/カンヴァス
Joseph Mallord William Turner
Venice, from the Porch of
Madonna della Salute
ca. 1835
Oil on canvas
Bequest of Cornelius Vanderbilt, 1899

イギリスのロマン主義を代表する風景画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーは、
44歳の時に初めてイタリアを旅して以来、
この国の風景に魅せられ、なかでも水の都ヴェネツィアを愛しました。
ヴェネツィアのカナル・グランデ(大運河)を
主題にしたこの作品では、湿気をはらんだ大気のなかで、
水面と建物、船、空が半ば一つに溶け合い、幻想的な情景を創出しています。
ターナーは、建物の位置や高さ、運河の幅などを実景とは微妙に変え、
風景の魅力を巧みに強調しました。
水彩画のような透明感があり、金色に輝くような美しい色彩も、ターナーならではです。


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【50】
ギュスターヴ・クールベ
水浴する若い女性
1866年
油彩/カンヴァス
Gustave Courbet
The Young Bather
1866
Oil on canvas
H. O. Havemeyer Collection, Bequest
of Mrs. H. O. Havemeyer, 1929

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【51】
ジャン=レオン・ジェローム
ピュグマリオンとガラテア
1890年頃
油彩/カンヴァス
Jean-Leon Gerome
Pygmalion and Galatea
ca. 1890
Oil on canvas
Gift of Louis C. Raegner, 1927

ジャン=レオン・ジェロームは
フランス19世紀後半のアカデミズム絵画を主導した画家です。
この時代は、市民社会の趣味の変化が保守的なアカデミズムにも様々な影響を与え、
歴史画の主題も変化していきます。
教訓性や難解さは敬遠され、
感傷的でロマンティックな物語が好まれるようになりました。
ギリシア神話のキプロス島の王ピュグマリオンとガラテアの物語は、
その好例です。
自分が彫刻した女性像に恋をして苦しんだピュグマリオンが、
ヴィーナスに祈ったところ、女神は願いを聞き届け、
彫刻に命を吹き込みました。
ジェロームは、均整のとれた美しいヌードの女性像が硬い大理石から
柔らかな生身の人間に変容し、
ピュグマリオンとキスを交わす一瞬をドラマティックに描出しています。

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【52】
カミーユ・コロー
遠くに塔のある川の風景
1865年
油彩/カンヴァス
Camille Corot
River with a Distant Tower
1865
Oil on canvas
Bequest of Robert Graham Dun, 1900

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【56】
オーギュスト・ルノワール
海辺にて
1883年
油彩/カンヴァス
Auguste Renoir
By the Seashore
1883
Oil on canvas
H. O. Havemeyer Collection, Bequest
of Mrs. H. O. Havemeyer, 1929

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【57】
オーギュスト・ルノワール
ヒナギクを持つ少女
1889年
油彩/カンヴァス
Auguste Renoir
A Young Girl with Daisies
1889
Oil on canvas
The Mr. and Mrs. Henry Ittleson Jr.
Purchase Fund, 1959

印象派の画家たちの多くが風景画を手がけたなかで、
ルノワールは肖像画をはじめとする人物画で名声を確立しました。
彼の人物画には晩年まで一貫して、若くふくよかな体つきの女性が登場します。
彼女たちはルノワールにとって、量感表現や光の効果など、
絵画の様々な課題の検討に最適なモチーフでした。
1889年制作の《ヒナギクを持つ少女》には、
1880年代にルノワールが模索した古典的様式と、
柔らかく軽やかな筆致の融合を見ることができます。
人物も風景も、線描を使わずに様々な色の濃淡で柔らかく描出され、
画面全体が美しい色彩のハーモニーを奏でています。


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【58】
クロード・モネ
木馬に乗るジャン・モネ
(1867?1914年)
1872年
油彩/カンヴァス
Claude Monet
Jean Monet (1867?1914) on His
Hobby Horse
1872
Oil on canvas
Gift of Sara Lee Corporation, 2000

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【59】
エドガー・ドガ
踊り子たち、ピンクと緑
1890年頃
油彩/カンヴァス
Edgar Degas
Dancers, Pink and Green
ca. 1890
Oil on canvas
H. O. Havemeyer Collection, Bequest
of Mrs. H. O. Havemeyer, 1929

印象派の画家として知られるエドガー・ドガは、
踊り子を好んで多く描きました。
《踊り子たち、ピンクと緑》では、物陰から覗き見るような視点から、
舞台裏で衣装を整える踊り子たちの姿を描いています。
ドガはこうした人々の何気ない動作を切り取って描くことを好みました。
またクローズアップや唐突に切断された構図などには、
当時人気のあった浮世絵や19世紀に発展した写真からの影響がうかがえます。
この作品が描かれた頃、ドガの視力はすでに著しく衰えていました。
それでも踊り子たちのふとした仕草を捉えるドガの目は鋭く、
画面は鮮やかな色彩で輝いています。

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60】
ポール・ゴーギャン
タヒチの風景
1892年
油彩/カンヴァス
Paul Gauguin
Tahitian Landscape
1892
Oil on canvas
Anonymous Gift, 1939

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【61】
フィンセント・ファン・ゴッホ
花咲く果樹園
1888年
油彩/カンヴァス
Vincent van Gogh
The Flowering Orchard
1888
Oil on canvas
The Mr. and Mrs. Henry Ittleson Jr.
Purchase Fund, 1956

1888年2月、フィンセント・ファン・ゴッホはパリを離れ、
南仏のアルルに移り住みました。
その年の春、ゴッホは果樹園の絵を数多く描きます。
《花咲く果樹園》の画面下半分には色鮮やかな花咲く草地が広がり、
新緑の木々は生き生きと空を覆い、
人気のない風景には穏やかな空気が流れています。
浮世絵を愛好したゴッホは日本に憧れと夢を抱き、
陽光と色彩であふれる南仏とユートピアとしての「日本」を重ねたと言われています。
アルルの風景に魅せられたゴッホは、
それらを輝く色彩によって描くことに没頭しました。

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【62】
ポール・セザンヌ
ガルダンヌ
1885-86年
油彩/カンヴァス
Paul Cezanne
Gardanne
1885-86
Oil on canvas
Gift of Dr. and Mrs. Franz H. Hirschland,
1957

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【63】
ポール・セザンヌ
リンゴと洋ナシのある静物
1891-92年頃
油彩/カンヴァス
Paul Cezanne
Still Life with Apples and
Pears
ca. 1891-92
Oil on canvas
Bequest of Stephen C. Clark, 1960

この作品に描かれたリンゴと洋ナシは、堅固な形態を持ち、
並々ならぬ存在感を放っています。
机は傾き、壁は歪んでいるように見えますが、
画面内の全ての要素が絶妙なバランスで描かれており、
構図には確かな安定感があります。
南仏のエクス=アン=プロヴァンスで制作に没頭したポール・セザンヌは、
観察から得た生き生きとした感覚をカンヴァスに再現することに挑みました。
あまりに革新的であったセザンヌの作品は、当時の大衆からは受け入れられませんでしたが、
先進的な画家や美術批評家たちからは称賛され、
その死後にはキュビスムをはじめとする
20世紀初頭の前衛芸術に多大な影響を及ぼしました。

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【64】
アルフレッド・シスレー
ヴィルヌーヴ=ラ=ガレンヌの橋
1872年
油彩/カンヴァス
Alfred Sisley
The Bridge at
Villeneuve-la-Garenne
1872
Oil on canvas
Gift of Mr. and Mrs. Henry Ittleson Jr., 1964

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【65】
クロード・モネ
睡蓮
1916-19年
油彩/カンヴァス
Claude Monet
Water Lilies
1916-19
Oil on canvas
Gift of Louise Reinhardt Smith, 1983

モネは、ジヴェルニーの自邸の庭に造った睡蓮の池を1897年頃からモチーフとし、
約30年間描き続けました。これを描き始めた時から、
睡蓮のテーマで一室を飾る構想を立て、
1915年頃からモネが「大装飾画」と呼んだ大画面の作品を次々と生み出しました。
その中の一つである本作には、当時白内障に侵されていた
モネが見たヴィジョンとも言える遠近感のない不思議な光景が広がっています。
空や様々な植物が池の水に反映する虚構と、
水面の睡蓮の葉や水中の水草といった現実の対比から画面は構成され、
それが青、緑、黄、白などの縦横無尽な筆致で彩られています。
こうした抽象化された画面は、抽象表現主義の先駆けとして評価され、
まさに前衛画家モネならではの作品となっています。

 




































 ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂の
前廊から望む
 





















 水浴する若い女性
 












 ピュグマリオンと
 ガラテア
 




















 遠くに塔のある川の風景
 









 海辺にて
 



 ヒナギクを持つ少女
 

















 木馬に乗るジャン・モネ
 










 踊り子たち、ピンクと緑
 


















 タヒチの風景
 











 花咲く果樹園
 















 ガルダンヌ
 








 リンゴと洋ナシのある静物
 



















 ヴィルヌーヴ=ラ=
ガレンヌの橋
 










 睡蓮
 

 
       
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