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★ハルカス:ギュスターヴ・モロー展★ |
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★ハルカス:ギュスターヴ・モロー展★
★ギュスターヴ・モロー:
サロメの絵画が宣伝されていたので
「サロメで有名な画家」と思っていた。
会場で見たヴィデオで・・・
最愛の母と妻を失った
母をこよなく愛していた・・・
モローの本心は二人の女性を忘れる事が出来なかった・・・・ のではないか??? 美女を次から次に描くことで、喪失感を埋める 作業を一生続けたのではないか???
愛する二人を失った喪失感・・・これが彼の絵画へのエネルギー
だと思ったが少し違った。
****************** 1826年4月6日
ギュスターヴ・モローはパリで、
建築家の父ルイ・モローと母ポーリーヌのもとに誕生します。
父親はモローにクラシックな文化の基盤を学ばせ、
母は体の弱かったモローの面倒を見ます。
13歳で姉カミーユを失くしたギュスターヴ・モローは、
健康上の理由で中学を退学します。
【母の愛情・・・溺愛された?】
【姉を亡くした悲しみ】 1857年-58年
1857年10月から1859年までの間、2回目のイタリア滞在を経験します。
偉大な芸術家たち(ミケランジェロ、ヴェロネーゼ、ラファエロ、コレッジョなど)
の作品の模写を行います。ローマに滞在した後、
彼はフィレンツェ、ミラノ、ベネチアを訪れ、
そこでカルパッチョを知ります。若いエドガー・ドガと親交を結びます。
両親とナポリに滞在した後、1859年9月パリに戻ります。
デッサンのモデルとなったアレクサンドリン・デュルーに出会ったのは、
その直後だと言われています。彼女は、1890年に他界するまで、
モローの「最高でたった一人の女友達」となりました。
1884年:母の死をきっかけに、深い悲しみに沈みます。
【このとき58歳】
1890年:恋人アレクサンドリン・デュルーが死去。
【このとき64歳】
大きな悲しみにくれたモローは、
「エウリュディケの墓の上のオルフェウス
(Orphee sur la tombe d'Eurydice)」*を制作します。
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【身体の弱い幼少時から女性に対し特別な心理・感情を持っていた】
【これが女性を描き続けた要因かもしれない】
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19世紀末フランスに花開いた象徴主義の巨匠、
ギュスターヴ・モロー(1826-1898)は、
神話や聖書をテーマにした魅惑的な女性像で知られます。
なかでも、新約聖書などに伝わる「サロメ」を描いた作品は、
世紀末ファム・ファタル(宿命の女性)のイメージ形成に影響を与えました。
本展ではパリのモロー美術館の全面協力のもと、
身近な女性たちからファム・ファタルまで、モローの多様な女性像を紹介し、
その創造の原点に迫ります。
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新約聖書、旧約聖書、 ギリシャ神話・・・
から歴史上の美女を次々と自分の歴史に取り込んだ。
サロメ・・・だけでなく
デリラ・サムソン・・・
ミュールレ・・・
女性を妖艶な誘惑者・・・悪女・・・
として感性で描き出した。 |
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第1章 モローが愛した女たち
モローにとって「世界で一番大切な存在」であったという母ポーリーヌや、
結婚はせずとも30年近くもモローに寄り添い続けた
恋人アレクサンドリーヌ・デュルー。
本章では、
モローが実生活においてどのように女性たちと関係性を築いていたかに注目します。
それらの女性たちを描いた愛情と親密さ漂う作品や、彼女たちにゆかりのある作品、
資料などを通して、画家ギュスターヴ・モローの素顔の一端を探ります。
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★ モローが愛した女たち Moreau’s Beloved Women ★
【1】 24歳の自画像 Self-portrait at the Age of 24
油彩/カンヴァス Oil on canvas 1850年
【2】 ポーリーヌ・モロー Pauline Moreau
鉛筆/クリーム色の紙 Pencil on cream paper
【17】 アレクサンドリーヌ・デュルー Alexandrine Dureux
"木炭、石墨/ クリーム色の紙"
"Charcoal and graphite on cream paper" 1865?79年頃
【19】 アレクサンドリーヌ・デュルー Alexandrine Dureux
"ペン、褐色インク、褐色インクによる淡彩/青い紙"
"Pen, brown ink and brownink-wash on
blue paper"
【33】 パルクと死の天使 Te Parca and the Angel of Death
油彩/カンヴァス Oil on canvas 1890年頃
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第2章 《出現》とサロメ
洗礼者ヨハネの首の幻影が現れるという稀有な発想、
さまざまな時代や地域の建築・装飾様式を独自に取り入れた描写、
膨大な習作やヴァリアントを伴う作画プロセスなど、
多様な特徴と魅力をそなえたモローの代表作《出現》は、
19世紀末の芸術家たちに多大なインスピレーションを与えました。
本章では、《出現》を核としながら、モローが描いた
「サロメ」のさまざまな側面をとりあげ、
この主題に魅せられたモローならではのイメージ生成の背景をたどります。
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★ 《出現》とサロメ The Apparition and Salome ★
【45】 サロメ Salome
油彩/カンヴァス Oil on canvas 1875年頃
Salome dansant devant Herode
【62】 出現 Te Apparition
油彩/カンヴァス Oil on canvas 1876年頃
【104】サロメSalome:Salome Dancing before Herod
油彩/カンヴァスOil on canvas
Armand Hammer Museum of Art, Los Angeles, California, USA
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第3章 宿命の女たち
モローは、男性を誘惑し、翻弄し、命すら奪うファム・ファタル
としての女性を数多く描く一方で、男性からの誘惑の標的となり、
数奇な運命をたどった女性もしばしば主題としています。
そうした作品においても同様に、彼女たちの妖しく艶やかな姿態は
見るものを幻惑せずにおきません。
本章では、七宝細工のような輝く色彩と、
想像力をかきたてるドラマティックなイメージのうちに、
女性のもつ複雑で多面的な性質を浮き彫りにするモローの思考と感覚に迫ります。
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★ 宿命の女たち The Femme Fatales ★
【105】 トロイアの城壁に立つヘレネ Helen on the Walls of Troy
油彩/カンヴァス Oil on canvas
【113】 メッサリーナ Messalina 油彩/カンヴァス Oil on canvas @
「メッサリーナ」 油彩、カンヴァス
メッサリーナ(20−48)は第4代ローマ皇帝クラウディウスの妻で、
強欲と放縦で有名でした。
【117】 死せるオルフェウス Dead Orpheus
油彩/カンヴァス Oil on canvas
メトロポリタン美術館
【120】 セイレーン Te Sirens
油彩/カンヴァス Oil
on canvas
【121】 オイディプスとスフィンクス Oedipus and the Sphinx
油彩、鉛筆/カンヴァス Oil and pencil on canvas
メトロポリタン美術館
【128】 エウロペの誘拐 Te Abduction of Europa
油彩/カンヴァス Oil on canvas 1868年
【133】 レダ Leda
油彩/カンヴァス Oil on canvas
【135】 セメレ Semele
油彩/カンヴァス Oil on canvas 1889年
【144】 サッフォー Sappho
油彩/カンヴァス Oil on canvas 1870年頃
【146】 "人類の生(第 2作)金の時代、
アダム:朝、祈り" "Te Life of Humanity. (second version)
Te Golden Age, Adam: Morning, Prayer"
油彩/板 Oil on wood panel
1886年
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105 |
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第4章 《一角獣》と純潔の乙女
貞節の象徴とされ、純潔の乙女にだけは従順になるという幻の動物一角獣を、
モローは美しくたおやかな女性に抱かれた姿で描きました。
汚れなき女性のイメージは憧れの具現化であるとともに、
その冒しがたい清らかさゆえに男性を惑わせ狂わせるものでもありました。
本章では、そうした女性像にひそむ抗いがたく残酷なまでの魅力を通じて、
モローにとってのファム・ファタルのイメージ形成をあらためて問います。
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★ 《一角獣》と純潔の乙女 Pure Maidens and The Unicorns ★
【156】 一角獣 Te Unicorns
油彩/カンヴァス Oil on canvas 1885年頃
【158】 一角獣 Te Unicorn
油彩/カンヴァス Oil on canvas 1885年頃
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