★国立西洋美術館★
「ルーベンス展」 
   
  上野に出掛けた時にここにも立ち寄った。
ルーベンスはもちろん素晴らしいが
常設館で観た数々の名作に感動した。
出来ればゆっくり、何度も見たい作品ばかりだった。
 
   
  ★国立西洋美術館★
「ルーベンス展」 


ピーテル・パウル・ルーベンス( Peter Paul Rubens、
1577年6月28日 - 1640年5月30日)は、バロック期のフランドルの画家、外交官。
祭壇画、肖像画、風景画、神話画や寓意画も含む歴史画など、様々なジャンルの絵画作品を残した。

ルーベンスはアントウェルペンで大規模な工房を経営し、
生み出された作品はヨーロッパ中の貴族階級や収集家間でも高く評価されていた。
またルーベンスは画家としてだけではなく、古典的知識を持つ人文主義学者、
美術品収集家でもあり、さらに七ヶ国語を話し、
外交官としても活躍してスペイン王フェリペ4世とイングランド王チャールズ1世からナイト爵位を受けている。
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ルーベンスについて
ルーベンス(1577-1640)はスペイン領ネーデルラント
(現在のベルギー、ルクセンブルクを中心とする地域)のアントウェルペンで育ちました。
由緒ある家柄の息子だったため、宮廷人となるべく高度な教育をほどこされましたが、
画家への思い捨てがたく、修業を始めます。修業を終えると1600年から08年までイタリアに滞在し、
古代美術やルネサンスの美術を咀嚼しつつ、当時の最先端の美術を身につけた画家に成長しました。
アントウェルペンに戻ったルーベンスはこの地を治める総督夫妻の宮廷画家となり、
大規模な工房を組織して精力的に制作に励みましたが、一方で外交官としても活動します。
彼はスペインやイギリスなどに赴き、当時戦乱のさなかにあったヨーロッパに平和をもたらすべく、
奔走しました。その際も各地の宮廷のコレクションを熱心に研究し、自らの制作に役立てました。
彼は光と動きにあふれる作品によって、当時ヨーロッパで流行したバロック美術を代表する画家となっています。
   
   「番号」は会場での展示番号    
   【1章 ルーベンスの世界】
T. Rubens’s Personal World
家族や親しい人々を描いたものから公的な肖像画まで、様々な性格の肖像画を展示します。
ルーベンスの肖像画表現の幅広さを感じ取ることができるでしょう。
「2」ペーテル・パウル・ルーベンス
 《クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像》
1615-16年 油彩/板で裏打ちしたカンヴァス 37.3×26.9cm
ファドゥーツ/ウィーン、リヒテンシュタイン侯爵家コレクション

「3」眠るふたりの子供
   
 
  【2章 過去の伝統】
U. The Traditions of the Past
古代彫刻や16世紀の作品のルーベンスによる模写、そして、
先行する時代の作品を研究した成果を如実に示すルーベンスの作品を展示します。
「19」
毛皮を着た若い女性像

「25」

ペーテル・パウル・ルーベンス《セネカの死》
1615-16年 油彩/カンヴァス 181×119.8cm
マドリード、プラド美術館
   
 
   【3章 英雄としての聖人たち ― 宗教画とバロック】
V. Saints as Heroes: Sacred Painting and the Baroque
この章では宗教主題を特集します。
ルーベンスは宗教画に快楽的かつ古典的な性格を与えました。
ルーベンスの作品を、彼が参考にした作品や彼が影響を与えたイタリアの作品とともに展示します。

「33」

ペーテル・パウル・ルーベンス《キリスト哀悼》
1601-02年 油彩/カンヴァス 180×137cm
ローマ、ボルゲーゼ美術館

「40」聖アンデレの殉教:
《聖アンデレの殉教》において、十字架は磔にされている聖アンデレがキリストと並列の存在ではないため、
通常とは異なる放射状の形で表現されている。
十字架は画面を対角線に区切ることで、絵に劇的な効果を与えている。
3メートル以上の高さがあり、観客が見上げる形になるこの作品は、
普段はスペインの病院に飾られており、本展のような明るさで見ることはできないのだという。



   
 
   【4章 神話の力 1 ― ヘラクレスと男性ヌード】
W. The Power of Myth 1: Hercules and the Male Nude
この章は男性ヌードに焦点を当てます。
ルーベンスは《ファルネーゼ家のヘラクレス》などの古代彫刻に理想の男性像を見出しました。
ルーベンス以降のイタリアの画家たちによる男性ヌードも数多く展示します。

「45」
ペーテル・パウル・ルーベンス《ヘスペリデスの園のヘラクレス》
1638年 油彩/カンヴァス 246×128.5cm
トリノ、サバウダ美術館
   
   【5章 神話の力 2 ― ヴィーナスと女性ヌード】
X. The Power of Myth 2: Venus and the Female Nude
女性ヌードを特集します。
ここでは女性ヌードを題材とする全身像の古代彫刻を、
ルーベンスやイタリアの画家たちの絵画作品と同じ空間に展示します。

「47」
ペーテル・パウル・ルーベンス
《スザンナと長老たち》
1606-07年 油彩/カンヴァス 94×65cm
ローマ、ボルゲーゼ美術館

「49」
ペーテル・パウル・ルーベンス
《スザンナと長老たち》

   
 
   「6章 絵筆の熱狂」
Y. A Furious Brush
この章は「絵筆の熱狂」という言葉に沿って展開します。
この言葉はルーベンスの伝記作者たちによって記されたもので、
彼の作品がかもしだす生き生きとして濃密な動きをうまく表現しています。

「54」
ペーテル・パウル・ルーベンス
《パエトンの墜落》
1604-05年頃、おそらく1606-08年頃に再制作 油彩/カンヴァス 98.4×131.2cm
ワシントン、ナショナル・ギャラリー

   
   【7章 寓意と寓意的説話
Z. Allegory and Allegorical Narration
ルーベンスの描いたその他の神話主題を、古代彫刻とともに展示します。
これらの作品は、彼が古代彫刻の表現のみならず、
古代文学にも精通していたことを物語っており、
彼の造形が知性に根差したものであることを伝えてくれます。

「61」マルスとレア・シルヴィア

「65」ローマの慈愛


「66」
ペーテル・パウル・ルーベンス
《エリクトニオスを発見するケクロプスの娘たち》
1615-16 年 油彩/カンヴァス 217.8×317.3cm
ファドゥーツ/ウィーン、リヒテンシュタイン侯爵家コレクション
   
 
 
       
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