ブリューゲル「バベルの塔」展  
   ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展
 ボイマンス美術館所蔵 

ブリューゲル「バベルの塔」展と言う事で出かけた。

 
   【ブリューゲル】
ブリューゲル「バベルの塔」展と言う事で出かけた。
ブリューゲルはウイーンの美術史博物館(KHM)で多く鑑賞した。
その中には「バベルの塔」もあった。
しかし詳細な部分は全く記憶にない。
2つの「バベルの塔」は同じなのか、違うとすれば、どんな違いがあるか
もう一度比較してみた。
ウイーンの「バベルの塔」はサイズが大きいので「大・バベルの塔」(114×155cm
と呼ばれる。






今回のボイマンスの方は「小・バベルの塔」(60×75cm)と呼ばれる。







★2つを並べて比べると違いがよく判る。
 明るさの違いだけでなく
 *すぐに判るのは・・・雲の位置と色
 *構造物の壁の構造
 *手前の、近景の人物   ETC等など。

構造物・建築物としてみると「小・バベルの塔」の方が完成度が高い様に見える。
今回は「小・バベルの塔」をテーマにしていろいろな
研究プロジェクト
が行われた様だ。

 
   【ヒエロニムス】
ヒエロニムス・ボス

Hieronymus Bosch

ベルギー国境近くにあるス・ヘルトーヘンボスの画家一族のもとに生まれた。
父アントニス・ファン・アーケン(Anthonis van Aken)
、祖父ヤン(Jan)
兄のホーセン(Goossen)
および3人のおじたちが画家であった。
母親は仕立て屋の娘だった
。ボスの修業時代についての明確な情報はないものの、
父親の工房で製作技術を身に付けたとされている

1478年にボスに公式の「自由な画家」としての資格が与えられ
同年にアレイト・ホヤールト・ファン・デ・メルヴェンヌ(Aleyt Goijaert van den Meervenne, Aleyt Goyaerts van den Meerveen)と結婚する

メルヴェンヌは上流階級の富裕層の出身であり、それは持参金に土地が含まれるほどであった

「ヒエロニムス」は本名のラテン語読みで、作品にはボス(Bosch)とサインをしている。
画名の由来はス・ヘルトーヘンボス(デン・ボス)で生まれ、
生涯のほとんどをここに住んでいたことにちなむ。



この展覧会で
【ヒエロニムス・ボス】の事を少し知った。

今回紹介された代表作は
★放蕩息子:












★聖クリストフォロス














【主な作品】

http://www.salvastyle.com/menu_renaissance/bosch.html


ヒエロニムス・ボス Hieronymus Bosch
1450-1516 | ネーデルラント | 初期ネーデルランド絵画

初期ネーデルランド絵画史において、最も特異な存在感を示す大画家。
人間の本性的な罪悪と世界に対する厭世観を、悪魔的な怪奇性と幻想性に富んだ極めて
個性的な様式を確立。独自の世界観と道徳観、宗教観によって社会への風刺や批判を痛烈に
表現した作品は当時、国内はおろか諸外国まで人気を博した。
現在までに様々な研究や解釈が進んでいるも、その生涯の詳細は不明であるが、
アーヘン出身の画家一族の子供として生を受け、おそらく父の下で修行をおこなう。
1486年(又は1487年)に、新信仰一派であった「聖母マリア兄弟会」に所属し、
以後同会への制作に従事。
他の地へ赴いた記録や師弟関係を示す記録など残っていないものの
ブリュゴーニュ公フィリップ美男公など諸外国の多くの王侯貴族から注文を受けるほか、
画家の作品はスペイン国王フェリペ2世など後の権力者たちをも魅了した。
その悪魔的な表現から一部の研究者からは異教徒的思想も指摘されているが確証は無い。
またピーテル・ブリューゲルなどヒエロニムス・ボス以降のネーデルランドの画家を始めとする
後世の画家や芸術家、文化人に多大な影響を与えた。
なおウィーン美術史美術館所蔵の『最後の審判』を始めとする一部のヒエロニムス・ボス作品には
後補や修復が認められ、オリジナルの筆跡との判別も困難な作品も少なくないほか、
数多くの模写も確認されており、現在も帰属論争が続いている作品も多い。

・・・・と紹介されている。
 
   【エッチング・エングレーヴィング】
しかし私が惹かれたのはエッチングの作品の方だ。
ヒエロニムス・ボス以降の作家の作品が多く展示されていた。
奇想天外な人間と動物のイラストには驚いた。
発想の奇抜さに驚き、どのようなアイデアから出てくるのか
と心情、思想を追求してみたくなる。


【Google検索】
検索するとヒエロニムス・ボス以降の作家の作品が多く
見れる。当時はこのスタイルが隆盛だった事が想像される。
数多くのエッチングの作品がある。


       
       

 
     
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